オランダは、2025年大阪・関西万博への参加を心より誇りに思います。
食は生命の源であり、エネルギー、健康、幸福の基盤です。世界の人口が80億人を超える今、栄養価が高く、高品質で美味しい食へのアクセスを確保することは、私たちにとって最も重要な課題の一つです。
コラボレーションが未来を拓く
食品業界の専門家、イノベーター、関係者が一堂に会し、知識と経験を共有することで、持続可能で強靭、かつ包括的な食料システムを構築するための革新的なソリューションを生み出すことができます。共に知識を交換し、イノベーションを促進し、すべての人々が健康で持続可能な食を享受できる未来を目指しましょう。
オランダは、持続可能な食品生産の重要な推進力として、代替タンパク質とヘルシーフードに焦点を当てます。代替タンパク質は、従来の畜産によるタンパク質生産への依存を減らし、環境負荷を軽減すると同時に、世界中で健康的な食の入手可能性と経済的機会を拡大します。オランダは、健康、経済成長、イノベーション、責任ある消費に関する国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成に向け、パートナーシップを重視しています。日本との連携を通じて、政府、産業界、学術機関の専門知識を結集し、代替タンパク質のイノベーションを加速させ、すべての人々にとって健康的で持続可能、安全で豊かな食料システムを構築します。
オランダが選ばれる理由
代替タンパク質分野の世界的リーダーであるオランダには、500社を超える企業と、著名な研究機関、支援的な政府機関が連携し、イノベーションを推進する活気あるエコシステムがあります。タンパク質の未来を共に創造しましょう!
オランダ政府は、国家タンパク質戦略を導入し、国内のタンパク質作物の生産促進、植物由来タンパク質源の研究開発、食生活における植物由来タンパク質の割合増加を目指しています。
また、消費者への積極的な働きかけにより、植物由来食品の受け入れを促進してきました。全国的な啓発キャンペーンや小売主導の価格戦略は、消費者エンゲージメントの成功例です。これらの取り組みは、代替タンパク質製品の普及と食生活への導入に貴重な洞察を与えてくれます。
イベント概要
オランダパビリオンでのプログラム、およびウェスティンホテル大阪でのシンポジウムへ、日本国内外からの参加者の方々を心より歓迎いたします。基調講演やパネルディスカッションへのご参加も可能です(枠に限りがあります)。
プログラムの詳細は現在作成中ですが、主な日程と内容は以下の通りです。
2025年6月5日(木)
場所:大阪万博オランダパビリオン
サブテーマ:未来の食料生産のための革新的なソリューション
この日は、未来の食料生産を変革する革新的なソリューションに焦点を当て、新技術、持続可能な生産方法、循環型経済における代替タンパク質の役割を探ります。
オランダは、細胞農業、精密発酵、ウキクサ栽培、昆虫由来栄養など、革新的な食料生産の最前線に立っています。強固な農業専門知識、世界トップクラスの研究機関、政府支援によるイニシアチブが、オランダを細胞農業と代替タンパク質イノベーションの世界的先駆者へと押し上げました。活気あふれるスタートアップ、業界リーダー、学術機関のエコシステムが、持続可能で拡張可能な食料生産システムへの移行を加速させています。
オランダ政府は、世界で初めて細胞農業の研究開発に公的資金を提供した国の一つです。2022年には、培養肉と精密発酵を支援するために6,000万ユーロの資金提供を発表し、イノベーションと商業化を協力に後押ししています。
本プログラムでは、企業、研究者、政策立案者が集まり、食料生産の効率化、持続可能性、未来への対応力を高めるためのアイデアを交換し、刺激的なプレゼンテーションとインタラクティブなセッションを行います。
2025年6月6日(金)
場所:大阪万博オランダパビリオン
テーマ:消費の変化:需要が未来の食品をどう形作るか
急速に変化する世界の消費動向が、食の未来をどのように形作るのかを探ります。健康、持続可能性、イノベーションに牽引される消費者の需要の変化が、食品業界にどのような影響を与えるのか、植物由来食品の台頭、消費者行動の変化がビジネスに与える影響、企業が競争優位性を確立するための戦略について議論します。 マーケティングやブランディングのアプローチから、市場を形成する社会トレンドの役割まで、食品業界の専門家、起業家、政策立案者に貴重な洞察を提供します。 食の変革を推進するビジネスと社会の力について議論し、組織が食の未来にどのように対応できるのかを考察します。
2025年6月9日(月)
場所:ウェスティンホテル大阪
サブテーマ:未来の食品
オランダの代替タンパク質とヘルシーフードに関するオランダのミッションが集結し、食のイノベーションの最先端を探求するダイナミックなシンポジウムを開催します。専門家が集まり、二つの主要テーマを通して食の未来を深く掘り下げます。
午前のセッション – 代替タンパク質
新しいタンパク質源が食品業界と世界の食料安全保障にもたらす機会について議論します。細胞農業、精密発酵、植物由来イノベーション、昆虫由来タンパク質の最新の進歩を探り、食料システムを変革する上での役割について考察します。
午後のセッション – ヘルシーフードと栄養
未来の食がマイクロバイオームと健康全般に与える影響について議論します。栄養学と食品科学におけるイノベーションが、健康的な食生活、疾病予防、パーソナライズされた栄養ソリューションにどのように貢献するかを探ります。
本シンポジウムは、知識交換、国際協力の強化、そしてより持続可能で健康に焦点を当てた食料システムのための画期的なソリューションを発見するための重要なプラットフォームとして機能します。
2025年6月10日(火)
場所:大阪万博オランダパビリオン
サブテーマ:食品は健康イノベーションの次のフロンティア
オランダは、健康的で栄養価が高く持続可能な食料の生産と流通に強い優先順位を置き、それが公衆衛生、幸福、環境の持続可能性に直接影響することを認識しています。フード・イノベーションの世界的リーダーとして、オランダは、健康上の成果を改善するだけでなく、バランスのとれた環境に優しい食料システムを次世代に引き継ぐためのソリューションの開発に取り組んでいます。
持続可能な食料システムを実現するには、慎重な資源管理が必要ですが、同様に重要なのは、食料が私たちの人口の進化する栄養的および社会的ニーズを満たすようにすることです。
本イベントでは、食品技術、マイクロバイオーム研究、健康と疾病予防における食品の役割の将来における最新の進歩を探求します。洞察に満ちたプレゼンテーション、ディスカッション、ライブデモンストレーションを通じて、思想的リーダー、研究者、業界のパイオニアと交流しましょう。
最先端のイノベーションが健康に焦点を当てた次世代の食品をどのように形作るのか、栄養と健康におけるマイクロバイオームの役割、より健康的な食料システムを構築する科学、政策、ビジネスの交差点について洞察します。

